ご近所充
ご近所さんに恵まれている。
今住んでいる場所に引越してもう3年くらい経つだろうか。
まさしく片田舎という感じで自宅周辺は静かで、
少し車を出せば買い物に不自由しないので大変気に入っている。
よく漫画やドラマで「暖かいご近所づきあい」の描写があるが、
現実に過去2回引越した場所ではそういったことはなかった。
引越しのご挨拶にツマラナイモノを持って行って挨拶してそれっきり。
そんな感じだったのでこの場所に引越してからも、
他人に無関心な世の中やから…
と思って特にご近所付き合いを意識していなかったのだが、最近なんとなくいい感じである。
隣のおばちゃんは息子さんと二人暮らし。北海道の出身。
食べきれないからと言ってメロンとか野菜を頂いたり。
貰ってばかりでは悪いので、親の在所に行った際には特産の葡萄を買ってもって行ったりして。
おお、なんかご近所付き合いっぽいぞ!とどこか納得して悦に入るのだ。
上の階のおじさんは親父と同世代で、今も剣道の稽古を習ってるだけあってシャキシャキとした人。
お子さんが娘さんしか居ないのもあってか、「男とはなんたるか」をしょっちゅう説いてくれる。剣道してる人は説法が好きな人が多い気がする。
人の話を聞くのは好きなので、説法も全く苦ではないというか、好きなのだが…
一つ困ったことが。
名前を失念している。というか、名前、聞いたっけ?
時が経ち、仲良くなるにつれ
「この人の名前なんだったっけ?上の階の何処の人だっけ?名前なんだっけ?」と…。今更聞けないし後ろめたさが日に日に増すのだ。
近所のおじいちゃんはもう80過ぎでよぼよぼでよく杖を忘れて歩いていて大変可愛い。忘れるのなら杖、いらないんじゃないか。
僕にはもう「親類のおじいちゃん」が居ないので、
勝手に自分のお爺ちゃんのように接している。
おじいちゃんもお隣さんと同じでよく「これいらんでやるわ」
と言って色々とくれるのだが、チョイスがザ・おじいちゃん。
僕は好き嫌いが多いヤングメンなのでおじいちゃんと食べ物の好みが合わない。
食べれないからいいよと断るのだが、渡したらさっさと行ってしまうのだ。
じいちゃん「酢昆布もっとるでやるわ」(何故かポケットから出てくる)
自分「えーいいよ。俺食えんでいーわ」
じいちゃん「ええよ沢山あるで」
自分「いや、食べれな…」
じいちゃん「遠慮せんでええよ。ほんじゃな」
自分「ちょ…!…母ちゃんにやろう」
すれ違ったら挨拶をして、たまに少しのお話をして。
ご近所さんに恵まれている。
いつも何気ないやり取りなのだが、それが嬉しい日々。
今日も帰ってきたら駐車場で隣のおばあちゃんとエンカウント。
自分「この前大根ありがとねー!!」
おばあちゃん「(車の買い物袋を見て)なにー!また大根買ってきたの?」
自分「あー今日安かったから」
おばあちゃん「なんだー昨日貰ってきたやつが2本あったのに!あ、漬物作り過ぎちゃったからあげるわ!」
自分「ほんと?いつもありがとねー」
おばあちゃん「それじゃ雨降りそうだから急いで買い物行ってくるから!後で持っていくわ!」
と言い残し、颯爽と去るお隣さん。
あ、そういえば夜勤明けで眠いし早く寝たかったなぁ…
と思い出すも漬物の来訪を考えると寝るに寝れず、
14ちゃんでもやろうかと思ったらメンテナンスだったので、
こうして日記を書いているのだぐぅ・・