学生編開始
移住を計画するにあたり誰もが直面する問題、それは仕事。
世間では金の切れ目がなんとやらとゆうんだってー。
まっ 僕の場合は親が資産家だし関係ないんだけどねっ…!
とか言えたらいいんだけど、現実はそうもいかない。
平民の僕の移住は仕事に関して問題山積み状態で、
今にも沈没しそうな船出になったわけです。
引越し先の長野県は製造関係の仕事がお盛ん。
それに対し僕はというと
二十余年で経験してきた仕事は住宅の意匠設計やら構造設計やら、
後は販売関係であったりして製造業の事など何も知らぬ。
今までの経験を活かそうにも販売や建築関係の業種は人口数と深く繋がりがあるので、これからの間、田舎で仕事にしていくには向かぬように思う。
つまり、ジョブチェンジの必要性を感じた。
今までの経験を全て捨て、レベル1からのスタートをしたいと思った。
というわけで円滑に就活に結び付けるべく、
現在学校に通っています。
数年ぶりの学校で、なんというんでしょうね。
周りの十代に囲まれていると懐かしい気持ちになり自分の十代の頃を思い出します。
昔通っていた学習塾の先生とか。
担任の講師は授業中にちょいちょい人生訓を挟んでくるような人で、
見た目も坂本竜馬リスペクトなオールバックな髪型で印象的だった。
その先生とはいくつも忘れられない出来事がある。
特に覚えているのは全国模試の時。
よくある学習塾と同じように、うちの塾でも模試の後に全国順位、塾内順位、難問正解者等をまとめたプリントを配っていた。
その時の模試では現国の満点が塾内で二人だけだったということで、
僕と野宮君が載っていた。
僕は現国には自信があったので素直に嬉しかったのだが、
問題はそれに関する塾長のコメントだった。
「野宮君(天才)」
「あいお君(日頃の勉強、読書の成果)」
と書いてあって。
野宮君は全国でも100位内に入るけど変わった勉強法をする天才で。
その頃の僕は、本の虫で。
つまり塾長のコメント的を得ていた訳なんだけど、純情な十代です。
比べられると凹むわけです。
先生がモチベ下がること言うなよなぁ。。。
みたいなことを思っていたことを覚えている。
まぁそれから次第に自分がわかって来るんだけど、
やっぱり僕はあまり器用なタイプではなく。
行動する前に考えて、行動した後で考えて、反省してやっと成長するような。
常日頃から考えを巡らし準備して、やっとこなすタイプで。
今にして思えばあの時の模試に書いてあったコメントは、
竜馬なりに僕を評価してくれていたんじゃないかと思ったりもするわけです。
凡人へ向けたエールに聞こえるわけです。
というわけでね、お前は才能がないんだから、サボらず勉強するぜよ!
と竜馬が耳元で囁くような気がするので、現在毎晩勉強中である。
製造とは?
三角関数とは?
クロモリブデン鋼とは?
そして愛とは一体…
そんなことを考える毎日です。